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シリーズ累計発行部数5000万部を誇るしげの秀一原作「頭文字D」とサミーが強力タッグを組み、『パチスロ頭文字D』が登場する。同社の製品サイトでは、既に詳細情報を公開済み。既にチェックした方も多いことだろう。誰もが楽しめるゲーム性だが、中身は奥深いシステムになっている。

 一体、本機にはどのような魅力が詰まっているのか。その魅力をより詳しく知ってもらうために、パチスロを主戦場とし、クルマ好きでもあるフリーライター濱マモル氏に解説してもらった。

文/濱マモル、写真/Sammy

©しげの秀一/講談社・2014新劇場版「頭文字D」製作委員会
©しげの秀一/講談社・2015新劇場版「頭文字D」L2製作委員会
©しげの秀一/講談社・2016新劇場版「頭文字D」L3製作委員会
©Sammy
製造元/タイヨーエレック株式会社


原作ファンでも楽しめるパチスロ本来のバランススペック

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パチスロ頭文字Dのロゴもカッコいい!

かねてより、パチスロ化は噂されていた。

 週刊ヤングマガジンでの連載は、1995年から2013年まで。

 その間は幾度もアニメ放送され、2005年には実写での映画化、2014年から2016年には新劇場版アニメも公開されたこと、ここ十数年、パチンコ・パチスロはタイアップ機が主流であることなどを考えると、このタイミングでのパチスロ化はようやくといった感が強いし、原作ファンにとっては待ちに待った瞬間といえるだろう。

 いよいよ2021年1月、総合エンターテイメント企業・サミーより『パチスロ頭文字D』がデビューする。

 ポテンシャルの極限まで攻めたという「A×AT」の本機は、業界初の抽選方式による新機軸スペック「type-D」を採用。
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リアルボーナスとAT機能が絡み合うことで出玉が加速する仕様で、本来ならば一定の割合で抽選されるハズのリアルボーナス出現率が「AT中のみアップする」といった大きな特徴を持つ。

 状況を問わずスイカやチェリー、チャンス目などのチャンス役がゲーム性に直結する点も特筆すべき要素のひとつで、通常時はボーナス当選や、ATに繋がるチャンスゾーン突入に期待。

 AT中はゲーム数上乗せや特殊バトル突入抽選などが行われ、AT継続のカギを握るバトル中は勝利へのアクセル的な役割を担う。

 これらの点からおわかりのとおり……というか、パチスロに馴染みのない方はいまいちピンと来ないかもしれないが、本機は打ち手のヒキと、そのタイミングが特に重要。

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リール図柄も凝ったデザインとなっている。
白7、赤7、ロゴ入りBAR、3種類のD図柄など、どれも視認性に優れている。

特定のゲーム数に到達しなければ大当りに期待できないといったことは一切なく、パチスロ本来の楽しさを味わえるスペックともいえるうえ、ベースを約36.3回(50枚あたり)としたことでバランスのよさも保っている。

 またパチスロマニアのみならずライトユーザーやパチスロを知らない原作ファンでも気軽に打つことができるのである。

バトル勝利で出玉継続

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レジェンドラッシュに突入すれば、押し順ナビに従うだけで、1ゲームあたり純増約2.5枚のペースで出玉が増加していく


ATとはアシストタイムの略で、内部的に高確率で成立する小役を押し順などによって入賞を補助する機能。本機のAT「レジェンドラッシュ」はナビに従って消化することで1G純増約2.5枚の増加が見込め、この状態が基本、40G継続する。

 1セット40GのATは「秋名山ステージ」、「レジェンドバトル」の2部構成で、前半の秋名山ステージ中はゲーム数上乗せや特殊バトル突入が目標。

 特殊バトル「怒りの咆哮」に勝利した場合は、上乗せ特化ゾーンを含めた3つの特典を得られるようだ。

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怒りの咆哮での勝利が出玉を左右する。勝利した場合の見返りは大きく、出玉を大きく増やすトリガーとなる特化ゾーンにも突入!


 特化ゾーンとは、ゲーム数の大量上乗せが狙える特別な状態のこと。当然、ここで大量上乗せできれば出玉増加に結び付くし、消化ゲーム数が伸びることでそのぶん、あらゆる抽選を受けられる期間が長くなる。

 例えるならば、クルマの性能を高めるチューンアップのようなものである。

 後半のレジェンドバトルは先述のAT継続をかけたバトルで、対戦相手によって勝利期待度が変化。

 対戦相手ごとに設定された弱点役を引くことで一気に勝利を手繰り寄せられるシステムで、その弱点役はサブ液晶のメーターで表示される。

 基本的に勝利で次セットスタート。敗北と思いきやの復活もある。主人公・藤原拓海はそう簡単に負けないというツッコミはなしだ。

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主人公の藤原拓海がライバルと激しいバトルを展開。その熱さに打ち手も大興奮間違いなし!!



お馴染みの個性的キャラが登場



 レジェンドバトル。ここでは原作でお馴染みのキャラクターとの手に汗握る走りが展開される。

 最も勝利期待度が低い、即ちAE86に乗る拓海が苦戦しやすい相手に選ばれたのは、赤城レッドサンズのナンバー2、RX-7(FD3S)の高橋啓介。原作では拓海の初対戦相手として敗れるも、「拓海を最初に負かす」との強いライバル心が故の強敵抜擢か。

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左から高橋啓介/FD、中里毅/R32GT-R、庄司慎吾/EG6シビックで、パチスロ機では高橋啓介が最も強敵キャラの設定で打ち手には厄介な存在。


妙義ナイトキッズのリーダー、GT-R(BNR32)の使い手中里毅啓介よりも少し期待度アップ。ガムテープマッチを得意とする同メンバーのナンバー2、シビック(EG6)搭乗の庄司慎吾が、これに続く。

 碓氷峠最速とも評されるインパクトブルー、シルエイティを操る真子沙雪はそこそこの期待度。
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女性キャラクターにも注目。おなじみシルエイティの真子&沙雪の期待度はそれほど高くないようだ。同級生のなつきがどのような役回りなのかが気になる。


 栃木の日光を拠点とするエンペラーのリーダー、ランサーエボリューションⅢ(CE9A)に乗る角刈り金髪白バンダナの須藤京一は期待大で、この須藤は特殊バトルでも対戦相手として姿を現す。

 啓介の兄であり、赤城レッドサンズのリーダー、サバンナRX-7(FC3S)を愛する高橋涼介は大チャンスキャラ的な位置付け。レジェンドバトルでの出現頻度は稀で、見事に勝利すれば突入期待枚数約1700枚を誇る「エクストラステージ」へ突入するようだ。


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本機では須藤京一/ランエボ(左)、高橋涼介/FC(左)の登場を願おう。特に涼介はレジェンドバトルのレアキャラだが、勝てば大量出玉の期待大。


 もちろん、秋名スピードスターズのリーダー、シルビア(S13)に乗る池谷浩一郎、拓海の同級生であるなつき、拓海の親友でお調子者の武内樹らも登場。ガソリンスタンドでのバイト風景など、原作シーンが随所で再現されている。

 このほか、特定条件を満たせば発生するエピソード中は原作での名シーンが映し出されるとのこと。

 新規完全映像もあり、大量出玉を得られずとも原作ファンならば各種演出だけで楽しめるかもしれないが、念のためにいっておくと低設定を打ち続けた場合は高確率で財布がバーストしてしまう。その点には注意が必要である。

 なお、BGMは「SPACE BOY(2019 London mix)」、「DANCING」、「Avold」、「NIGHT OF FIRE」など全15曲を搭載。ノリノリのサウンドが、さらに打ち手を高揚させてくれる。


パチスロ頭文字Dのポスター。登場人物が勢揃い。ホールへの導入開始は2021年1月11日予定。試打レポートに乞うご期待!!

■『頭文字D』が待望の新装版となって登場!

全48巻のコミックスを全24巻に収録し、11月から毎月3巻ずつ刊行中。
2014年公開の『新劇場版 頭文字D』にて声優を務めてくださった方々から帯コメントをいただいています!
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■作品情報